2020年、著書「破局」が第163回芥川賞を受賞した、遠野遥さん。
遠野遥さんの父親は、ロックバンド「BUCK-TICK」のボーカル・櫻井敦司さんです。
遠野遥さんが、櫻井敦司さんの息子だと公表された時、世間は驚き、かなり話題となりました。
しかし、親子ですが、遠野さんは前妻の子でした。
今回は、遠野遥さんの生い立ちと、父・櫻井敦司さんとの親子関係について調査してみました。
遠野遥のプロフィール!

【名前】遠野 遥(とおの はるか)
【本名】不明
【生年月日】1991年8月22日
【出身】神奈川県
【受賞歴】2019年 「改良」第56回文藝賞受賞
2020年「破局」第163回芥川龍之介賞受賞
ペンネーム・遠野遥の名前の由来は?
遠野遥さんの本名は、公表されていません。
「遠野遥」というペンネームにした理由は、「遠」と「遥」が並ぶ字面が良いからだそうです。
遥か遠い未来や、まだ知らない世界を表しているような気がして、個人的に感性が素敵だと感じました。
小説家になったキッカケは?
遠野遥さんが、小説家になったキッカケは、お金。
お金が「儲かるから」ではなく、お金が「かからない」から。
「単純なことで、小説はお金がかからなかったから。パソコンは持っていたので、設備投資は何ら必要ない。あとは読み書きができれば、何かしらできるだろうと安易に考えました。この上なくハードルが低いと思えたんですね。もちろん実際に書き始めると、たいへん難しいというのはすぐわかったんですけど」
文春オンラインより
確かに、初期投資はほとんどないようですし、お金はかかりそうにありませんが、その分、才能が必要です。
なのに、普通にチャレンジできるのが凄いですね。
6年間目で初めての受賞!
遠野さんは、小説を書き始めて6年目に『改良』で文藝賞を受賞。
その後、2作目で芥川賞を受賞しました。
本人いわく、
「すぐに世に出たと思われがちですが、自分としてはけっこう苦労したという認識があります」
いやいや、確かに6年は長い期間ではありますが、10年以上も珍しくない小説家の世界。
決して長くはないのでは?しかも2作目には芥川賞!
これは、かなりのスピードなのではないでしょうか。
遠野遥の生い立ちに父親・櫻井敦司の影響は?

遠野遥さんは、櫻井敦司さんの前妻の子です。
母親と父親の桜井敦司さんは、結婚して1年後には離婚。
おそらく、遠野さんが物心ついた頃には、父親はいない状況で育ったと思われます。
遠野遥の子供の頃から明るくてお笑い好き!
遠野遥さんの子供の頃は、とても明るい性格だったそう。
サッカーを習っていて、人を笑わせたり、変顔をしていたそうです。
お笑いが好きで、バラエティー番組「めちゃ×2イケてるッ!」を見て育ち、ネタ番組やコントを参考に小説を書くこともあるそうです。
父親の暴力に怯え、極力静かに過ごすようにしていた、櫻井敦司さんの幼少期と対照的です。
遠野遥は小学生でBUCK-TICKを聴いていた!

遠野さんが小学生の時には、BUCK-TICKの曲を聴いていたそうです。
それが、母親からBUCK-TICKのボーカルが父親だと明かされて聴いていたのか、
何も聞かされず、たまたま聴いていたのかは不明です。
ただ、遠野少年はBUCK-TICKの事を「ダークな世界観が確立されているバンドだな」と思っていたのだそう。
遠野遥はバンドをやっていた!
遠野さんは、高校から大学にかけてバンドを組んでいました。
ポジションはギター。
父親がやっていたBUCK-TICKに影響を受けて・・・と言いたいところですが、父親の影響ではなかったようです。
「受け手の側ばかりにいるというのはどうなんだろう?」
「世の中にはいろんな人がいて、いろんな創作をしている。それなのに自分は何もつくっていないな……。つくるほうの世界に入っていかなくていいのかな?」
そんな思いから、バンドを始め、小説も書くようになったそうです。
これは私見ですが、遠野さんの言う「いろんな人がいて、いろんな創作をしている」という言葉。
この中には、父親が含まれているのではないでしょうか。
遠野さんの生き方に、父・櫻井敦司さんの影響がどこまであるのかは分かりません。
しかし、所々で父親の影響を感じてしまう所があるのは、私だけでしょうか。
遠野遥と父親・櫻井敦司の親子関係は?

遠野遥さんと父・櫻井敦司さんの関係はとてもよい関係のようです。
遠野遥と父・櫻井敦司は距離感はあるがメール友達?
遠野さんと父・櫻井さんはお互いを「櫻井さん」「遠野先生」と呼び合っています。
一見、距離があるようで、よそよそしい感じもしなくはないですが、お互いにリスペクトし合っている事が伝わります。
メールのやり取りもずっとしているらしいです。
呼び方は「櫻井さん」と「遠野先生」で多少の距離感はありつつも、メールなどでのやりとりは続いていたようで、良好な関係を築いているようですね」
父・櫻井敦司が遠野遥の著書のタイトルをアドバイス!?
2019年に第56回文藝賞を受賞した著書「改良」。
なんと、父・櫻井さんが「改良」というタイトルを決める際に、アドバイスをしたそうです。
大事なタイトル決めを相談するという事は、よほど父親に信頼を寄せているのでしょうね。
父・櫻井敦司が遠野遥を絶賛!
2019年12月、遠野遥さんが父・櫻井さんのBUCK-TICKのコンサートに。
そこで遠野さんが父親と別れる際に、
「次にお会いするときは、芥川賞作家です」と告げたそう。
当時はまだ、「破局」が芥川賞を受賞する前。
それで、実際に賞を受賞してしまうのですから、父・櫻井さんは
「あんなにかっこいい言い方はないですよ」と絶賛。
確かに、カッコいいです!
しかし、櫻井さんの言葉にも父親として、息子の受賞が嬉しくてたまらない気持ちが溢れていますね。
まとめ
今回は、遠野遥さんと父・櫻井敦司さんの関係についてお伝えしました。
2人は別々の人生を歩んできたようですが、大人になり、お互いをリスペクトし合った、とても良い親子関係のようです。
父・櫻井敦司さんが、2023年10月に体長不良から突然亡くなられてしました。
まだまだこれから、お互いに影響をし合いながら、良い作品を作っていかれるのだろうと思っていたのに、悲しくてなりません。
父・櫻井さんは居なくなってしまいましたが、遠野遥さんのこれからの作品に期待をしたいです。

